中小企業は人材育成投入できる人員が無いのが普通です。最近は若い人材のキャリア不足が目立ちます。
大手企業も人材育成能力が低下しています。理由は製造業中心のタテ型OJTに限界があること。企業自身が人材育成に集中できる余裕がなくなっているためです。
人材育成ができない企業は低迷します。大企業は余力低下と言え、まだ教育システムがあります。中小企業こそ人材育成が緊急です。
中小企業の即効性ある人材育成方法を考えてみたい。
ポイントは人材育成できる企業とは「人を大切にする企業」ではありません。経営資源の少ない中小企業では「経営者の役割」が重要です。
中小企業が成長するためには、「顧客」「社員」「利益」の三つをどれを優先するか?・・ではありません。
三つを同時に実行できるビジネスモデルを作成すること。それが経営者の役割です。
そのためには以下のことを徹底することが大切です。
①タテ方式の教育でなく、ヨコ、ナナメの寄ってたかってみんなで育てる。
②社員にやり方を教えるだけでなく、社員自身が自分で考える習慣を付けさせる。
③経営者自身が自社に必要な人材、求められる人材ビジョンを明確にする。
④オペレーション業務については簡単であっても「凡事徹底」させる。
従業員のモチベーションは、金のために稼ぐ、好感度の社内関係を持続させる、最後に自己を成長させる。この三つ段階の欲求が重要です。
三つの階段(存在・関係・成長)へ従業員を順番に登らせて、最終、自己成長の欲求に到達させることが大切です。
これをモチーベーションの「アルダアのERG理論」と言います。有名な「マズローの欲求5段階説」を修正、発展させたものです。
このやり方を実践しているのがスターバックコーヒーです。
スターバックコーヒーは2万人のアルバイトが働く会社です。しかし、年間の離職率は35%以下です。アルバイトも3年近く継続しています。
スターバックコーヒーの人材育成方法が上記の四つのポイントと三段階の成長の人材育成法です。
中小企業の経営者も実行できる人材育成法ではないでしょうか?