社労士・兵藤恵昭の独り言

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日本、GDPでドイツに抜かれ第4位に転落

2023年の名目国内総生産GDP)で日本がドイツに抜かれ、世界4位に転落することがほぼ確実になった。米ドル換算で比べるため、日本のGDP円安で目減りする一方、ドイツは大幅な物価高でかさ上げされることが要因である。

ドイツが15日発表した23年の名目GDPは、前年比6・3%増の4兆1211億ユーロだった。

一方、日本の23年通年の名目GDPは来月発表されるが、1~9月期の実績で436兆円。両国のGDPを、日本銀行が公表している同年の平均為替レートでドル換算るすると、ドイツの方が1~9月期で約2千億ドル(約28兆円)多い。

日本が追いつくには10~12月期に約190兆円を積み上げる必要があるが、前年同期が約147兆円だったことを踏まえると、ほぼ不可能だ。

名目GDPは国の経済規模を表し、1位は米国、2位は中国となっている。日本は中国に名目GDPで2010年に抜かれている。そのスピードは予測よりも早いペースだった。それは日本の経済力の弱体化の速さを示している。

ドイツの人口は、2022年6月に8,400万人を上回った。 同じ時期の日本の総人口は12,510万人である。ドイツは日本の67%の人口である。

長期的にドイツの成長率が日本を上回り、経済規模の差が縮まってきたことは確かだ。国際通貨基金IMF)のデータから00~22年の実質成長率を単純平均すると、ドイツの1・2%に対し、日本は0・7%にとどまる。

成長率は2000年から20年間でドイツは2倍に、日本は横ばいである。

少ない人口の国に抜かれることは、経済成長率、生産性向上に差があることを意味する。

2026年には、日本はインドに抜かれ、第5位に転落すると予想されている。