G7サミット会議が先進国の7か国とゲスト韓国が招かれて開催された。
各国の中で日本の経済力はどのランクにあるのか?
一人当たりGDPで比較する。資料はIMF2020年「購買力平価」基準である。
為替相場は変動が大きく、物価水準考慮の購買力平価が比較的妥当と言われる。
しかし一方で、現在の購買力平価は2013年以前を基準に物価調整している。
そのため円高になり易い。1ドル98.6円である。実感と乖離があるかもしれない。
105円程度が実感に近いのではないか。
世界ランク順に並べる。世界順位・国名・ドル(単位)の順番である。
7位 米国 63,416ドル
19位 ドイツ 54,076ドル
24位 カナダ 48,720ドル
26位 フランス 46,062ドル
27位 韓国 44,621ドル
28位 イギリス 44,117ドル
30位 日本 42,248ドル
33位 イタリア 40,861ドル
日本は、7か国中、イタリアに次いで下から二番目である。
ゲスト国の韓国にも負けている。
イタリアは、EUの中でも財政赤字と経済低迷に課題のある国である。
日本が世界の経済成長から大きく遅れた理由は色々あるだろう。
世界における生産性向上、デジタル化に乗り遅れた。
アベノミクスによる非正規労働者依存から、労働生産性が向上せず、非正規の低賃金により人件費を圧縮させた点が大きい原因である。
従って、デフレ脱却のインフレ期待の金融緩和政策より、生産性向上を目的とすべきである。
賃金アップは生産性向上なくば、達成不可能。手段と目的の勘違いがアベノミクスの大きな間違いである。